まずはこちらをご覧ください。
「お客様とのコミュニケーションを第一に考え、日々の経営でおこる種々様々な問題点を共に考え、問題解決支援いたします。また可能な限り、月次決算を経営に活かしていただくよう、自計化(パソコン会計)をすすめ積極的に指導させて頂きます。必要に応じて、経理・総務業務全般をアウトソーシングしていただくことで、コスト削減を実現致します。お客様の状況に合わせ柔軟に対応致します。」
これはある会計事務所のサービス案内の抜粋です。すごいです。本当にこんなこと全部やってくれたらどうなっちゃうんでしょうか?日々の経営でおこる種々様々な問題点を共に考え、問題解決支援いたしますって・・・・。聞きようによっては経営者の仕事がなくなってしまいます。これをそっくり真に受けて顧問業務を依頼したら怖い気がします。資金繰りが厳しいから銀行からお金を借りたい。どうにかしてほしい!って言ってもどうもしてくれないと思います。粗利が低いから改善したいといっても、それは営業マンが頑張るか商品力を高めるか、戦略的なアクションを起こすしかありません。それは、あなた、つまり社長の仕事です。
それでは、ここで大切なことは何でしょうか?
顧問契約を検討している税理士先生に「日々の経営で起こる種々様々な問題点を共に考え、問題解決支援いたしますとは何をしてくれるのですか?」と具体的に尋ねることです。ひとつひとつ具体的内容をしっかりと話し合う必要があります。
資金繰り対策であれば、経営計画を一緒に作成してくれて、キャッシュフロー計算書をもとに助言してくれるとか、金融機関とのコミュニケーションの方法をアドバイスしてくれるとか、返済に対するリスケジュール計画の作成支援をしてくれる等と明確にしなければあとから誤解を生み不満や不信感に発展してしまいます。
下記にあげる内容は一般的な会計事務所の業務内容です。
決算申告・月次監査
■業務内容
・月次会計監査業務
・記帳・ソフト操作指導
・決算申告書類作成
・確定申告書類作成
・税務調査立会い
経営計画策定・資金繰り対策支援
■業務内容
・経営計画作成サポート
・資金繰り計画作成サポート
・金融機関との関係構築アドバイス
・融資返済計画サポート
コンサルティング
■業務内容
・人事コンサルティング
・経営計画作成指導
・各種セミナーの開催
・会計ソフト指導
相続税・相続税対策
■業務内容
・相続税申告
・相続対策
・相続相談
・相続税見直し
・贈与相談
ファイナンシャル・プランニング
■業務内容
・マネー・マネジメント
・アセット・プランニング
・リタイアメント・プランニング
・リスク・マネジメント
・相続・事業承継プランニング
この中でどれとどれを依頼し、また、それらの業務の質と量はどれくらいなのかを明確にします。業務の質と量とは例えば月次決算(試算表)は月末で締めて翌月の何日までにいただけるのか?45日決算に対応してくれるのか?などを尋ねてみましょう。さらにこの中にのっていない項目の確認を相談します。
その上で月次の顧問料及び決算料はいくらなのかを決めることが重要です。
遠慮することなくしっかりと確認しましょう。